京都は閉鎖的?本物大切にするまち?「京都らしさ」巡って激熱論議
京都市が新たに策定する長期ビジョン(2026~50年)に対し、若者の立場から提案する「未来共創チーム会議」の初会合が10月31日、中京区の交流施設「クエスチョン」で開かれた。「継承すべき京都らしさとは?」などをテーマに委員らが活発に議論した。 市政運営の方針としている基本構想が25年末に計画年次を終えるため、新たな羅針盤として長期ビジョンを策定する。未来共創チームは10月上旬に初開催した審議会とは別組織で、若手経営者や茶道家、市職員ら35歳以下の10人で構成。若者の視点から長期ビジョン案に意見を出していく。 会合では、委員がグループに分かれて約1時間半にわたって議論。「継承すべき京都らしさ」については、「本物を大切にする価値観」「鴨川など人と人が緩くつながる場所がある」「深い思考に没頭できる環境」など思いついたことを次々に挙げていった。 「京都らしさを阻害するもの」については、一部地域でのオーバーツーリズムや地域社会の閉鎖性、都市開発に伴う歴史的建造物の消失などが指摘された。 来年夏ごろまで7回開き、「未来の京都に必要なことは」を中心に議論を深めていく。