50周年で「鋳銅富山湾鮨」 伝統工芸高岡銅器振興協組、式典で披露
伝統工芸高岡銅器振興協同組合の創立50周年式典は7日、高岡市の高岡商工ビルで開かれ、関係者約100人が藩政期から400年続く高岡銅器の技術を継承し、発展させていくことを誓った。記念事業として市美術館で展示する「鋳銅富山湾鮨」の制作途中の作品が披露された。 記念式典では竹中伸行理事長が「高岡銅器の発展のために、新たな挑戦を続けたい」とあいさつした。新田八朗知事が「伝統産業支援課を通じて必要な支援策を行う」と述べた。角田悠紀市長も「高岡銅器は高岡の顔」としてトップセールスで売り込むとした。 竹中理事長が嶋安夫(第7代理事長)梶原壽治(第8代理事長)山口敏雄(第9代理事長)の3氏に感謝状を手渡した。 伝統的工芸品産業振興協会の佐藤卓専務理事が記念講演した。懇親会で橘慶一郎内閣官房副長官が祝辞を述べた。 「鋳銅富山湾鮨」は富山県の形をしたブロンズ製の皿(縦約27センチ、横約30センチ)の上に白銅製のブリ、シロエビ、ホタルイカなどのすし10貫が載る。ネタとシャリが分かれる。原寸のすしの鋳型を作った。今後、着色、加飾した上で来年2月中に完成させ、市に寄託して市美術館で展示する。