預金が悪用、紙幣番号を調べる必要…70代女性は段ボールに現金を詰めた。計11回、総額1億2000万円を送った…警官なりすまし詐欺、受け子の男を容疑で逮捕 鹿児島県警
鹿児島県内の70代女性が、警察官になりすましたうそ電話詐欺に遭い約1億2000万円だまし取られた事件で、県警組織犯罪対策課と南さつま署は17日、被害額のうち約2400万円を詐取したとして、詐欺の疑いで、千葉県市川市行徳駅前3丁目、無職の男(26)を逮捕したと発表した。 「バレたらやめれば…」飲食代2万円に入力額は「1900」 電子決済詐欺 2年以上ごまかし続けた常連の思い上がり〈法廷傍聴記〉
逮捕容疑は7月下旬ごろから10月中旬までの間、氏名不詳者らと共謀し、警視庁の警察官を装い、女性宅に電話。その後、LINE(ライン)で警察手帳の画像を送り、通話機能で「あなたは詐欺の重要参考人。預金が悪用されており、紙幣番号を調べる必要がある」などとうそを言い、東京都内のアパートの空き部屋に現金約2400万円を送らせだまし取った疑い。 同課によると、送金手段は宅配便。容疑者は受け子とみられる。警察手帳は偽造されていた。 女性は同時期に、都内の複数の送付先に11回にわたり、段ボール箱で計約1億2000万円を送った。県警は10月下旬に被害届を受理。警視庁の「連合捜査班」と連携して摘発した。同課の重田克久理事官は「全容解明に向けて捜査を急ぐ」と話している。
南日本新聞 | 鹿児島