北九州市の中学生殺傷、「不要不急の外出避けて」「当面部活動を中止」…福岡県教委などが各学校に通知
北九州市小倉南区のファストフード店で中学3年生の男女2人が刃物で刺され、女子生徒が死亡した事件を受け、福岡県教育委員会や県は16日、県立、私立学校などに対し、児童生徒の早期下校や不要不急の外出を避けるよう指導を求める通知を出した。 【写真】中学生の男女が刺される事件があった店舗(15日午後、北九州市小倉南区で)
通知では各校校長に、▽当面部活動を中止するなどし、日没までに帰宅させる▽不要不急の外出を避けるよう指導する▽緊急時の体制などの再確認▽学校施設の出入り口や窓の施錠確認▽複数で登下校させる▽保護者らへの注意喚起と情報提供――などを求めた。
県教委は、事件発生の翌15日、福岡、北九州両政令市を除く58市町村教委や県立学校などに児童生徒の安全確保を求める通知を出していたが、事件後初の平日を迎えた16日に改めて通知した。
県教委義務教育課の担当者は「児童生徒の命を守るための指導が徹底されるよう、各市町村教委に働きかけていく」と話した。
福岡市教委も16日、学校施設の施錠確認など同様の対応を求める通知を市立の小中学校、高校、特別支援学校に出した。
北九州市教委は、小中学校などの保護者に同伴での登下校への協力を求め、複数人で午後5時までに下校させている。不安を訴えて出席できない児童生徒は欠席扱いせず、希望があればオンライン授業で対応するという。