【年金】物価高を考慮して6月支給分から増額も、実質的には目減り?「年金振込通知書」で手取り額をチェックしよう
最近は物価の上昇についての話題がつきません。 2024年4月19日、総務省「2020年基準 消費者物価指数全国 2024年(令和6年)3月分」によると、生鮮食品・エネルギーを除く総合指数は前年同月比で2.9%の上昇。総合指数は前年同月比2.7%アップしました。 【一覧表でみる】次回支給は6月14日…2024年度の厚生年金&国民年金「標準夫婦2人分」のモデル年金額は?年金のボリュームゾーンとあわせて図表で確認 しかし、それに伴って2024年春闘や賃金上昇についても連日報道されています。 現役世代の方にとってはありがたい流れになっていくと思われます。 それでは、給与を受け取ることの少ない年金受給者の方たちはどうなっているのでしょう。 同じく物価上昇の影響を受けているといえますが、受給する年金も物価高を反映してくれているのでしょうか。 今回は消費者物価指数の推移と、その上昇を受けて年金額がどのように変わるのかをチェックしていきます。 記事の後半では、国民年金・厚生年金の受給月額別の一覧表から、実際の年金受給状況を詳しくみていきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【消費者物価指数】2023年度は前年度比で「3.0%」上昇
まずは、年金額にも少なからず反映される消費者物価指数について確認していきます。 2024年4月に公表された「2020年基準 消費者物価指数(全国) 2023年度(令和5年度)平均」によると、2020年を100とした総合指数は106.3を記録。2022年度比で、3.0%の上昇となりました。 ちなみに、生鮮食品を除く総合指数は105.9で、前年度比にして2.8%の上昇。生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は105.3となり、前年度比は3.9%上昇しました。 全体的に指数は上昇し、物価高がつづいている状況が視覚的に捉えられます。こうした物価や賃金の上昇・変動率は、年金額にも大きな影響をもたらします。 次の章からは、厚生労働省から公表された2024年度の年金額を確認していきましょう。