第２９回若山牧水賞（県、宮崎日日新聞社など主催）に１日、歌人の大辻隆弘　（おおつじ・たかひろ）さん（６４）＝三重県＝の第１０歌集「橡（つるばみ）と石垣」（砂子屋書房）と、高山邦男（たかやま・くにお）さん（６５）＝東京都＝の第２歌集「Ｍｏｔｈｅｒ」（ながらみ書房）が決まった。 　大辻さんは三重県生まれ。１９８６年に短歌結社「未来短歌会」に入会、現在は同結社の理事長を務める。９８年に「抱擁韻」で第２４回現代歌人集会賞、２０１７年に「景徳鎮」で第２９回斎藤茂吉短歌文学賞を受賞している。 　高山さんは東京都出身。早稲田大在学中に短歌結社「心の花」に入会。就職後に一時短歌から離れていたが、１６年に第１歌集「インソムニア」で日本歌人クラブ新人賞、ながらみ書房出版賞を受賞。現在、個人タクシー運転手として働きながら創作し、「心の花」編集委員などを務める。 ※大辻さんの「辻」は一点しんにょう