大分商「先輩たちの分まで」 前回選出時はコロナで中止 センバツ
3月18日開幕の第95回記念選抜高校野球大会に出場する36校が27日、決まった。九州・山口からは、昨秋の九州地区大会で優勝した沖縄尚学、準優勝の長崎日大、ベスト4の海星(長崎)、大分商の4校と、中国地区大会準優勝の光(山口)が選出された。光は初出場。長崎県内からは初めて2校が選ばれた。大分商は新型コロナウイルスの影響で中止になった2020年の第92回大会以来の選出で、3年越しの大舞台に挑む。 【センバツ出場の一報に喜ぶ各校を写真で】 3年ぶりのセンバツ切符を手にした大分商の選手たちは「甲子園へ行くぞ」とガッツポーズして喜びを爆発させた。前回選出された第92回大会は新型コロナウイルスの影響で中止になっただけに、センバツの舞台に立てなかった先輩たちの分まで、と活躍を誓った。 今年のチームは投手を中心とした守りと犠打や単打でつなぐ野球が持ち味で、第92回大会当時の選手に憧れて入部した選手も多い。中学生の頃、九州地区大会で戦う大分商を見て進学を決めた大道蓮主将(2年)は「大商(だいしょう)には偉大な先輩が多い。意地とプライドを持って甲子園に行きたい」と表情を引き締めた。 3年前を知る長吉勇典部長(27)は「中止が決まった後、悲しいのに平静を装っていた生徒の姿を思い出す。そういった歴史があっての今大会。大商のユニホームを着るなら死に物狂いで野球をしてほしい」と期待した。【神山恵】