【解説】“ホスト沼”…トラブル続出の「売掛金」 対策は?
日テレNEWS NNN
ホストクラブの高額な売掛金によるトラブルが相次いでいる問題。“なぜ、それほどはまるのか”という点については、ホストによる女性の“マインドコントロール” が指摘されています。
■“マインドコントロール”、2つのキーワードとは?
有働由美子キャスター 「まず、なぜ、これだけホストにはまってしまうのかという点ですけども…?」 小栗泉 日本テレビ解説委員長(日米の政治・外交に精通) 「指摘されているのが、ホストによる、女性の“マインドコントロール”なんです」 「そのマニュアルとして、先日、国会で取り上げられたものによると、キーワードは2つあります。 ①『鎖をかける』 たとえば、“Aちゃんって、俺だけをまっすぐ見てくれるから、うれしい”、こういった言葉をかけて、客が自分から離れないように『鎖をかける』。 ②『地雷を置く』 “他店に行く女の子って最低だよね”などと言って、ホストに嫌われる行為=『地雷』を客が踏まないように、“マインドコントロール”していくということなんです。 客の方は、“私が、推しのホストを支えるんだ”とお金をつぎ込んでいって、結果、売掛金がたまっていく、という構図になる」
■支払い能力を超えた売掛金…被害者救済の方法・対策は?
有働キャスター 「売掛金、いわば借金が支払い能力を超えて、それを背負っていくことになる…そこは、なんとかならないんでしょうか」 小栗解説委員長 「その点、売掛金そのものについて、今の法律で禁止したり、金額の上限を設定したりということはできないということなんですが…ただ、たとえば、 ◆冷静な判断力を奪われて、結果的に多額の被害になる場合は、『消費者契約法の取消の対象』になることもあり得ます。 ◆“売春や性風俗店で働いて”などと、ホストなどが客に斡旋するということは、『職業安定法第63条』で取り締まれるケースというのもあるんです。 なので、立憲民主党は ・今の法律で取り締まれるものもあることなどを、広く一般の人に知ってもらうための法案を今の国会に提出するほか、 ・警察などが取り締まりを強化するよう、要請していくことにしています。 また、16日、自見消費者担当大臣も国会で、被害者救済のため、対策を検討していく考えを示しました」