13種のスパイスが織りなす絶品ケバブ 岩手大学卒業の元留学生夫婦が盛岡市でふるさとトルコの味をつなぐ
岩手めんこいテレビ
岩手県盛岡市に誕生した本格トルコ料理「ケバブ」が味わえる専門店「SHIHOドネルケバブ」。13種類のスパイスを使った本場の味わいと、元留学生の店主夫婦の温かいもてなしが、この店の魅力だ。 盛岡市夕顔瀬町に、今年9月にオープンした「SHIHOドネルケバブ」。店名の由来は、トルコ出身の店主夫婦、アハット・ママットさんとハミダ・ショカットさんの故郷の名前だ。「自分たちのふるさとの料理を盛岡の皆様に提供するというイメージで、SHIHOという名前をつけた」とアハットさんは語る。 店内には本場から取り寄せた回転式のグリルが設置され、本格的なケバブが提供されている。ドネルケバブには13種類ものスパイスが使用され、その香り高い味わいが多くの客を魅了している。 店の看板メニューは、ふわふわのピタパンで具材を包んだケバブサンド。自家製ソースは甘口、辛口、激辛の3種類が用意され、好みに合わせて選ぶことができる。 ソースの秘密について、アハットさんは「中には7種類のものが入っていて、それは全体的にはお知らせできないけども、マヨネーズですね。あとはチャップとか、トルコから来てるやつもあるし」と明かす。 オープンから約4カ月で、すでに多くのリピーターを獲得している「SHIHOドネルケバブ」。ある常連客は「週1は必ず来ている。1回来た時は最低でも2個とか多い時は4、5とか」と、その魅力にハマっている様子だ。 店主夫婦の2人は、実は元岩手大学の留学生だ。卒業後はキッチンカーを持ち、大学やイベントなどでケバブの販売を続けてきた。その背景には、自身の経験から生まれた思いがあった。 ハミダさんは「盛岡市内でハラール食堂とか、あんまりないので、(イスラム教徒の)自分もその時すごく困った。だから今盛岡でも岩手大学でも、いろんなイスラム教徒の学生さんがたくさんいるから、少しでも助けたい考えてキッチンカーをスタートした」と語る。 店舗を構えてからはセットメニューも始めた。ケバブラップは牛肉と鶏肉のミックスで、ジューシーな味わいと辛口ソースの相性が抜群だ。トルコで人気のチェリージュースとポテトも一緒に提供される満足度の高い一品となっている。 さらに、日本の食文化とケバブを融合させた新メニューも登場した。ふんわりと炊き上げたご飯の上にケバブをのせた特別な丼ぶりは、スパイスの香りが広がる逸品だ。 アハットさんは今後について、「自分のふるさとの料理なので、ずっとこの味を守って続けていきたい。その上で少しずつメニューを増やしてやっていきたい」と語る。 「SHIHOドネルケバブ」は、異文化交流の架け橋として盛岡の街に新たな彩りを添えている。
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