時代劇シリーズ『徳川武芸帳 柳生三代の剣』初デジタル配信開始
昭和から平成において、正月の名物TV番組だったテレビ東京系の超長時間時代劇シリーズ「12時間超ワイドドラマ」(後の「新春ワイド時代劇」)。その中から、『徳川武芸帳 柳生三代の剣』(1993年放送・全6部13話構成・約714分)のデジタル配信が本日よりスタートした。 【全ての画像】『徳川武芸帳 柳生三代の剣』の場面写真(全14枚) 本作は、陰謀渦巻く重厚なポリティカルサスペンス、侍の剣技や忍びの体術などがぶつかり合うハードアクション、信義と愛憎とが錯綜する濃密なヒューマンドラマ、そして純粋無垢でロマンチックなラブストーリーが共存したエンターテインメント時代劇。江戸時代草創期を剣で生き抜き、徳川家に仕えた柳生家三代を、特に徳川家康の死をきっかけに、騒乱が日本全国に拡大化した激動の時代に重ね合わせながら描く。 なお、配信中の『天下騒乱 徳川三代の陰謀』と合わせて観ると、同時代を異なるアングルから捉えることができるので、より一層歴史の解像度が上がるだろう。 【ストーリー】 大和・柳生の里の剣士・石舟斎の二男・宗矩と忍者・木猿は、野武士に追われる徳川家康一行を助ける。本能寺の変が起こり、浜松へ帰城の途中だった。家康は印籠を宗矩に与え、取り立ててやるから訪ねてこいと言う。関ヶ原の戦いが始まり、宗矩が木猿と家康の陣を訪ね、忍者に襲われる家康を助ける。宗矩は女忍者・お藤を殺さずに逃がす。石舟斎は家康に関ヶ原の先陣を願うが、忍者まがいの働きを命じられ断る。宗矩は家康の密命で信州・真田城攻めの秀忠の陣へ行き、無事任務を果たす。東軍が勝利。家康は宗矩を将軍家指南役に任じ、柳生庄2000石を与え、秀忠の補佐を命じる。が、石舟斎は忍びまがいの手柄では柳生の名が泣くと、宗矩を家に入れない。新陰流は体の不自由な長男・巌勝の子・利厳に継がせるという。母・春桃御前は宗矩に、剣術師範として名を挙げよと励ます。大阪夏の陣で、宗矩は秀忠の長女で豊臣秀頼に嫁いだ千姫を救い出すが、お藤に襲われる。おれを斬れと自分の身を守らない宗矩を見て、お藤は殺せなくなり、宗矩と結ばれる。家康が死ぬ。宗矩は旗本の娘・りよと結婚する。春桃御前は、りよが病弱なため、宗矩の愛人になったお藤を家に入れる。母の死で長男・十兵衛は反抗的になり、家を出る。宗矩もお藤も止められない勢いだった。十兵衛は柳生で剣を修行し、諸国を回る。 <作品情報> 『徳川武芸帳 柳生三代の剣』 配信中 【スタッフ】 原作:吉田剛『徳川武芸帳 柳生三代の剣』(角川文庫) 脚本:吉田剛、渡辺善則、鈴木生朗、中村勝行 監督:貞永方久、松尾昭典、津島勝、奥村正彦 【キャスト】 松本幸四郎、平幹二朗、村上弘明、黒木瞳、西川のりお、有馬稲子、大和田伸也、津川雅彦、中山仁、岡本舞、喜多嶋舞、嶋大輔、蟹江敬三、堤大二郎、范文雀、浅利香津代、高橋悦史、芦田伸介、西岡徳馬、小野武彦、七瀬なつみ、小橋賢児、田村亮、宮崎淑子、辰巳琢郎、寺田農、森口瑤子、夏八木勲、沖田浩之、若林志穂、長門裕之、藤田まこと、坂東八十助、名高達郎 ほか ナレーター:柳生博 放映:1993年1月2日(テレビ東京系「12時間超ワイドドラマ」) 本編尺:約714分(全6部・13話構成) 第1部:天下分け目の関ヶ原(その1・2) 第2部:大坂城悲涙の炎上(その1・2) 第3部:宇都宮釣天井の陰謀(その1・2) 第4部:血闘!伊賀上野の仇討(その1・2) 第5部:伊達、薩摩の陰謀?島原の乱!(その1・2・3) 第6部:将軍暗殺!?寛永御前試合(その1・2)