〔ロンドン外為〕円急落、156円台後半(19日正午)
【ロンドン時事】19日午前のロンドン外国為替市場の円相場は、日銀の利上げ観測後退に伴う円売り・ドル買いが加速し、1ドル=156円台後半に急落した。正午現在は156円65~75銭と、前日午後4時(153円97銭~154円07銭)比2円68銭の大幅な円安・ドル高。 日銀の植田和男総裁が記者会見で、利上げ判断で来年の春闘を含む賃金動向を見極めたいとの意向を示したことで、円は急落。為替相場を巡る言及が乏しかったことも円売りを加速させ、一時7月下旬以来約5カ月ぶりの安値となる157円10銭台に沈んだ。その後はもみ合ったが、午後発表の米経済指標を控えて持ち高調整の動きもあり、やや下げ幅を縮小した。 対ユーロは1ユーロ=162円97銭~163円07銭(前日午後4時は161円27~37銭)と、1円70銭の大幅な円安・ユーロ高。ユーロの対ドル相場は1ユーロ=1.0398~0408ドル(同1.0469~0479ドル)。 ポンドは1ポンド=1.2627~2637ドル(同1.2688~2698ドル)。