災害時のために「タンス預金」は必要? 災害時にはやはり電子マネーより“現金”ですよね?「100万円」ありますが、多すぎるでしょうか…?
災害が起きたとき、停電や通信障害で電子マネーが使えなくなることがあります。そのため「ある程度現金を用意しておこう」と考えるのは自然なことです。しかし、いざ現金を準備するとなると「100万円くらい必要? 」「それは多すぎる? 」と迷うこともあるかもしれません。本記事では、災害時のためのタンス預金の必要性やリスクについて解説します。 ▼タンス預金していた現金を銀行に預ける場合、「税金」の支払いは発生するの?
災害時に現金が必要な理由
災害が発生すると、停電や通信障害で電子マネーやクレジットカードが使えなくなることがあります。現金を用意しようとしても、ATMが停止して現金を引き出せなくなることも考えられます。 災害時には水や食べ物が配られることもありますが、基本的に必要な物は自分で買わなければいけません。小さな子どもがいる家族ならオムツやミルクも必要になるでしょう。また、ケガや体調不良で病院に行く場合は、診察料や薬代もかかります。 そういったとき、災害の影響で電子決済が使えなければ、現金で支払う必要があります。そのような事態に備え、現金を手元に用意しておくことが重要です。
災害対策としてどれくらいの現金が必要?
災害時に電子マネー等が使えなくなることを考えると、やむを得ず現金で支払わなければならない状況もあります。災害に備えてどれくらいの現金を持っておくべきか気になるところでしょう。 一般的には、1週間分の生活費を目安に準備しておくと良いとされています。家族が多い場合はもう少し多めに用意しておくと安心です。また、1000円札や100円玉、10円玉など細かいお金も準備しておくと、いざというときに柔軟に対応できます。
タンス預金のしすぎも危険?
「災害時は何があるか分からないから、なるべくたくさん現金を用意しておこう」と思う人もいるかもしれません。 災害に備えて現金を手元に持っておくことは大事ですが、リスクもあります。例えば、火事や水害が発生した際に、現金そのものが失われる危険があります。 さらに、災害時には自宅から避難することもあるため、その間に自宅が空き巣に狙われることもあります。大金を置いておくと、それだけ盗難に入られた際のダメージが大きくなります。 また、大金を自宅に保管していること自体が、不安の原因になることもあるでしょう。「盗まれないか」「災害でなくなるかも」という心配が頭から離れないと、精神的な負担にもなりかねません。安心するために災害に備えているのに、逆に不安になってしまうのでは本末転倒です。