「太らない油」はコレステロール値を抑える!? 油を摂取することの3つのメリットとは
油を摂るメリット② コレステロール値を抑える
「摂り過ぎが危惧されている動物性の飽和脂肪酸は、コレステロール値の上昇や脂質異常症などの原因となります。目標量が1日の総エネルギーの7%以下と定められているので、脂質の中でも飽和脂肪酸だけは制限する意識が大切です」 座りっぱなしの多い30代女性の推定エネルギー必要量は1,750kcal。そこから飽和脂肪酸の量を計算すると僅か13.6gになる。ダイエット中であればさらに抑えるべきなので、加工品や脂身の多い肉を控えることは必須。 代わりに、前述のオメガ3脂肪酸にはコレステロール値や血圧を下げる効果や、血管をしなやかにして血流改善をしてくれる効果がある。体内では抗炎症作用や心血管保護作用もあることから、ダイエット中でも脂質の控え過ぎは健康を害する恐れもあるので、オメガ3脂肪酸を多く含むナッツやアボカド、青魚は積極的に食べよう。
油を摂るメリット③ 頭が良くなる
脳は体の中で最も脂質に富んだ臓器であり、神経活動の維持にも脂質の質や量が大きく関わっている。その脂質の一部を占めるのがコレステロール。加齢とともにコレステロール値が気になる人も多くなるが、脳の発達のためには欠かせない栄養素。 「食事からの摂取よりも体内で合成される量が圧倒的に多く、ホルモンの材料にもなります。脂質だけでなく糖やタンパク質からも合成されるコレステロールですが、栄養の質によりその値に影響を与えますので、良質な脂質は脳の働きを低下させないためにも大切です」 運動により活発に放出されるようになるBDNF(脳由来神経栄養因子)が脳内でのコレステロール合成酵素を活性化させ、神経伝達をよりスムーズにしてくれる。 良質な脂質を摂りながら運動をすることは、賢く美しく痩せるダイエットにおいては常識だと考えておこう。