手描きの新幹線迂回ルートで話題になった「日テレ鉄道部」ってどんな部署?
大雨の影響でこの夏は運休をする日が平年より多かった東海道新幹線。そんな状況もあってか「日テレ鉄道部」の情報発信が注目されている。政治部、社会部、アナウンス部などテレビ局には様々なセクションがあるが、鉄道部とはどんな部署なのか。鉄道部のXなどのSNSで情報を発信する田頭 祥さんに話を聞いた。 【写真】東北新幹線のトラブル時にも藤田アナの手書き図が話題に!わかりやすく親切な手書き図はこんな感じでした
新幹線 迂回ルート
「鉄道部という部署はありません(笑)。私は鉄道部でなく報道局社会部所属です。『日テレ鉄道部』は鉄道好きが集まった社内サークルのようなもので、2021年の年明けくらいから活動しています」 そんな鉄道好きの社員が作った東海道新幹線迂回ルートの手描きの図が大きな話題となった。 「あの日は工事車両が脱線して東海道新幹線の浜松と名古屋の間が朝から運休となっていました。この日、報道局には鉄道好きで『日テレ鉄道部』のメンバーの藤田大介アナがお昼のニュースの担当でスタンバイしていました。 彼はニュースの放送が始まる前、情報を整理するために手描きの図をよく作っていて、この日も新幹線の運休区間や迂回路の図を描いていました。で、報道局にいた私に『現状はこんな感じですよね』と図を見せてきて。これをいろんな方に見ていただけたら、新幹線が運休で困っている方の役に立つのではと思い、鉄道部のXで公開しました」 鉄道好きでないとなかなか気づかない迂回ルートの情報は一気に拡散。その後、東海道新幹線で運休の情報が出る度にXでは藤田アナの描いた図がリポストされた。ちなみに手描きの図は好評で、お昼の番組『ヒルナンデス』では藤田アナが鉄道の沿線をめぐって図を描く『沿線マップ旅』をシリーズ企画として放送しているという。 映像、音声、文字の3つを効果的に使い、限られた放送時間の中、たくさんの話題を紹介するテレビ局のスタッフは、情報をわかりやすく手短に発信するプロ。話題となったのは、鉄道部の情報のまとめ方、見せ方の上手さも大きかったと言えるだろう。 【DIMEの読み】 経路検索アプリでも迂回路は調べられるが、ルート表示機能がリアルな地図に行き方が表示される仕様のため、全体像をつかむのは難しい。今後は検索アプリにも概略図表示機能が搭載されるかも。