“アートな宿”が増加中!? 日本初の「泊まれる美術館」は1日1組限定 【本当にすてき!】といわれるワケとは
●泊まれる美術館が誕生したわけ
ここ数年、アートをテーマにした宿が増えています。独自センスの外観や内装、アート作品はもちろん、工房が併設されるなど個性的で特別な体験ができる点が好評なようです。 【画像】「本当に素敵!」と声が挙がった「泊まれる美術館」とは(29枚) 静岡県・伊豆高原の「Villa Michael」(ヴィラ ミッシェル)もそのひとつで、「川奈ステンドグラス美術館」の中にあり、ステンドグラスの輝きに囲まれながら非日常が味わえます。 ここでは、1800年代の英国ステンドグラスを中心に、約300の作品が館内にちりばめられています。どれも実際に英国の教会や貴族に使われていた本物のアンティークステンドグラスなので、見る人は思わず魅了されるといいます。
礼拝堂のような館内は気品にあふれ、チャペルは幻想的な結婚式が挙げられると人気。さらに、テラスへ出ると相模湾へ向いた展望デッキがあり、リラックスムードに包まれます。 美術館の建物は石造りでまるで貴族の邸宅のようですが、その1階の部分を改装し、2023年にオープンしたのがヴィラ ミッシェルです。貸別荘スタイルで営業するので、ゲストは1日に1組のみに限られます。 客室に入ってまず驚くのは、100平米を超えるという広さでしょう。 その中には数々のシャンデリアやソファー、ダイニングテーブル、絵画、猫足のバスタブなど温もりを感じる調度品が置かれ、グランドビアノもみられます。 窓にはもちろんステンドグラスが使われており、客室もまたアンティークミュージアムのようです。 さらに、一流ホテルでも使われるシモンズ製ベットで眠れ、アメニティも充実しています。食事はついていませんが、オプションとしてフルコースディナーの予約も可能です。 こうした広くて贅沢な空間を使える定員は8名まで。だからこそ完全プライベートが楽しめるといえるでしょう。 ヴィラ ミッシェルを開業した背景について、支配人は次のように話します。 「そもそも、現在宿泊施設として使用している部屋はレストランでした。しかし、当時は使用されておらず折角なら有効活用したいと考えました」 開業からは1年以上が経ちますが、客室については美術館の雰囲気を壊さず、レストラン当時の空気を維持するよう運営しているといます。