空の仕事から「夢」描く JACの操縦士らが職業講話 赤木名中
日本エアコミューター(本社鹿児島県霧島市、JAC)による職業講話が25日、奄美市笠利町の赤木名中学校(肥後孝幸校長)の全校生徒111人を対象に開かれた。現役のパイロットや客室乗務員(CA)らが空の仕事を紹介。生徒たちは「働くこと」の意義について理解を深め、将来の夢を思い描いた。 子どもたちの社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てる「キャリア教育」の一環。JACによる同校での職業講話は初めて。奄美大島で勤務経歴がある整備士の菅野明彦さんの働き掛けで実現した。 授業は5、6時間目にあり、1コマ目は「地域をむすび人をつなぐプロフェッショナルとして」と題し、航空業界の職種や働き方、奄美群島で創立したJACの〝地域の翼〟としての役割などを解説。 2コマ目は4クラスに分かれ、パイロットの岩瀬義博さん、CAの今井香里さん、整備士の中島尚也さん、総務の井戸隼太さんがそれぞれ、各職種の魅力ややりがいなどについて深掘りした。 CAの今井さんは▽中学時代の夢▽高校進学で重視した点▽仕事に就くための努力―など、自身のキャリア形成を振り返り、「遠回りしても良いし、人と違う経験をたくさん積んでほしい。自分の好きなことを精いっぱいに」とアドバイス。 最前列の席で耳を傾けていた3年生の生徒は「まだ具体的な夢は決めていないが、今井さんのように多くのことに挑戦し、自分の好きなことを将来の仕事にしたい。職業の選択肢が広がった」と話した。
奄美の南海日日新聞