餅をつき正月気分、隊員一体感 本紙記者南極へ、第66次観測隊
【南大洋=鶴岡支社・近岡国史】第66次南極地域観測隊(原田尚美隊長)を乗せた南極観測船「しらせ」では、季節感を大事にしたイベントが開かれている。隊員たちにとって、長い船上生活を彩る大切なひとときとなっている。 新年を前に、20日には餅つきが行われた。年末年始の到着を予定している昭和基地に着いた後は、観測活動や基地の設営、物資輸送で忙しくなり、早めに正月気分を味わった。法被姿の隊員たちは2人一組でうすの前へ。「よいしょ」のかけ声に合わせ、きねを振るった。出来たての餅はあんこやきなこ、納豆などで味わい、一体感を強めた。 夏隊同行者の浜島岳さん(24)=高知工科大大学院2年、愛知県北名古屋市出身=は「みんなでついた餅を食べ、南極でも一丸となって活動したい」と気合を入れた。この日は隊員たちがしめ縄も作り、自室の出入り口に飾るなどした。