「年金のみで生活している世帯」は半数以下? 夫婦高齢者世帯の家計収支事情とは
老後資金対策としてできること
もし、将来年金だけでは老後資金を賄えない状況であれば、不足分を補うための対策が必要です。対策としては、以下のような方法が考えられます。 ●毎月の支出を見直す ●働いて収入を得る 毎月の支出を見直して節約できる部分がないか確認してみましょう。特に水道光熱費や通信費などの固定費を節約できれば、継続的に費用をおさえられ、節約効果が大きいと考えられます。 また、体が健康で問題なければ、働いて収入を得ることで不足分を賄えます。不足分を賄う目的であれば、それほど長い時間働かなくてもよい可能性もあるため、自分のペースで無理なく働けるでしょう。
生活費が年金だけの世帯の割合は4割程度。夫婦無職世帯で年金だけでは毎月4万円程度不足する可能性がある
高齢者世帯の所得における公的年金の割合が6割程度となっています。そのなかでも、公的年金が総所得になっている割合は4割程度とされているようです。 また、65歳以上の夫婦無職世帯における毎月の支出は、年金を含めた収入額よりも4万円程度上回っています。不足分を賄えるくらいの貯蓄があれば問題ありませんが、十分な貯蓄がない場合は支出の見直しや働いて収入を得るなどして、不足分を賄う必要があるでしょう。 出典 厚生労働省 2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況(9、11、12ページ) 総務省 家計調査報告【家計収支編】2021年(令和3年)平均結果の概要 Ⅱ 総世帯及び単身世帯の家計収支 (2) 単身世帯の消費支出は実質3.3%の増加となり、4年ぶりの実質増加 図1 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)の家計収支 -2021年- (18ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部