千葉の酒蔵盛り上げよう!「千葉の酒フェスタ」 17酒蔵から150種以上の地酒
チバテレ(千葉テレビ放送)
国内の日本酒離れなどで千葉県内の酒蔵は厳しい状況となっています。 こうした中、少しでも県内の酒蔵を盛り上げようと、10月4日、千葉市で千葉の地酒を一堂に集めたイベントが開かれました。 県内17の酒蔵から150種類以上の地酒が一堂に集まった「千葉の酒フェスタ」。 県酒造組合が県内の酒蔵を盛り上げようと2001年からコロナ禍を除いて毎年、開催しています。 千葉の地酒の飲み比べができ、訪れた人たちは酒蔵の関係者から特徴を聞いて味の違いを楽しんでいました。 参加した人 「千葉のお酒が集まるイベントはこれ以外ないと思う、良いチャンス」 「3年連続で参加している。千葉というくくりだけど、それぞれで味・香りが全然違っていて、それが千葉県の魅力だと思う」 イベントの目的は、「千葉の地酒ファン」を増やして県内の酒蔵を盛り上げるということ。 その背景には・・・県内の酒蔵の経営状況が「相当厳しい」という現状がありました。 県酒造組合 大塚完 会長 「コロナで本当に痛めつけられてしまって、みんな売り上げが6~7割に落ちて、良くなってきたかなと思ってもコロナ前の100%には戻らない。しかも ことしはコメ(の値段)が去年の倍。またことしはみんな大変な思いするかなと思う」 ほかにも酒蔵の担い手不足や国内の日本酒離れも、県内の酒蔵を痛めつけています。 国税庁によりますと、国内の清酒の販売消費数量は、日本酒の消費が盛んだったという高度成長期の1970年から2022年は100万キロリットル以上も減少しました。 こうした中、新たな取り組みもー。 リポーター 「新たな日本酒ファンを増やそうと、新しい日本酒の飲み方として、こちら、日本酒ハイボ―ルの提供も行われています」 日本酒を炭酸で割った「日本酒ハイボール」。 日本酒をそのまま飲むのは苦手という人にも日本酒を楽しんでもらいたいと生まれたメニューです。そのお味は? 日本酒ハイボールを飲んだ人 「普段からウイスキーのハイボールは飲んでいるので、日本酒だとどうなのかなと思って。飲みやすい、スッキリしている」 このような新しい日本酒の在り方にも希望を託しながら、県酒造組合は県内の酒蔵を盛り上げていきたいとしています。 県酒造組合 大塚完 会長 「千葉県には33蔵あって、それぞれ地域によって使っている水もお米も違って、色んなタイプの酒を楽しめるので、こういう会場に来て楽しんでもらえたら良い」 “厳しい現状” に負けじと、千葉の酒フェスタは2025年も開催される予定です。
チバテレ(千葉テレビ放送)