侍ジャパン・森下翔太は初モノ撃ち侍だ 初対戦・隅田からフェンス直撃
初モノ撃ち、任せろ! 野球日本代表「侍ジャパン」が2日、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」(11月9日開幕、東京ドームほか)に向けて、宮崎市の清武総合運動公園で事前合宿4日目を行った。20日ぶりの実戦となるライブBPに臨んだ森下翔太外野手(24)=阪神=は、初対戦となった隅田知一郎投手(25)=西武=からフェンス直撃の打球を放った。 打ち付ける強い雨の中でも、森下の力強い打撃は影を潜めなかった。初対戦となった左腕・隅田に見事に対応。あいさつ代わりの一打を、弾丸ライナーで左翼フェンスにぶち当てた。 「すごく楽しみな感じで打席に入れた。とりあえずスタッフだったり、井端監督を含めたコーチ陣の前で一本出たのはよかったと思います」 第2クール初日に、今合宿で初めて実施されたライブBP。森下は10月13日にシーズンを終えてから20日ぶりとなる実戦形式だったが、間隔が空いた影響を感じさせない。今季9勝を挙げた隅田の前に第1打席は空振り三振に倒れるも、持ち味を見せつけたのは次の打席。カウント3―1から直球を仕留めた。「いきなりいい当たりが出るとは思ってなかったが、いい形で振れたので継続してやっていきたい」と十分な手応えを残した。 隅田とは打者5人が10打席対戦したが、強い打球はこの1本のみ。リーグが異なることもあって森下はこれが初対戦だったが、打席前に球種を頭に入れ、投球練習を観察してしっかりとアジャストしてみせた。 対戦経験のない投手への対応力が、国際大会では大事になる。昨年選出されたアジアプロ野球チャンピオンシップ2023でも、初モノを苦にしなかった。開幕の台湾戦では先制弾を放つなど、決勝までの3試合で打率・455(11打数5安打)と活躍した経験があるのは心強い。「状態をしっかり上げていった中でプレーしたい」と今大会も力を発揮する準備を着々と進めている。 森下を4番候補の一人としている井端監督も「期待しかない。対応の早さもある」と大絶賛。「膠着(こうちゃく)しているときになんとかしてくれる。勢いづけるバッティングをしてくれれば」とチームの中心打者としての働きを求めた。それは森下も理解していることだ。