生成AIの爆発的普及で期待、データセンター関連8銘柄
最新鋭のデータセンターには最新AI半導体が欠かせない。データセンター向けGPU(画像処理半導体)ではアメリカ・エヌビディア製が9割以上を占める。写真はエヌビディアの半導体を搭載したスーパーコンピューター(写真:ブルームバーグ)
生成AI(人工知能)の爆発的な普及により、さまざまな産業が勃興期を迎えている。半導体関連産業がその代表格といえるが、それと同等の伸長が見込まれているのがデータセンターである。それゆえ、データセンターは2024年以降の株式市場における重要テーマの一角になるだろう。 3月18日、アメリカ半導体大手のエヌビディア( NVDA )は最新のAI半導体を2024年内に投入すると発表した。生成AIのデータを処理するデータセンター向けの半導体とみられる。 電子情報技術産業協会(JEITA)によれば、世界の生成AI市場は2030年には2023年比で20倍の2110億ドル(約30兆円)まで膨張する。また日本だけに限っても同15倍の1.8兆円に拡大する。 生成AIの実装にはGPU(画像処理半導体)など高速大容量の情報処理が不可欠であり、それに対応できる高度で大規模なデータセンターの整備が求められる。アメリカ本社の市場調査会社SDKIによれば、世界のデータセンター市場は今後平均年率11%で成長し、2036年までには約3749億ドル(約55兆円)に達すると予想される。 IDCジャパンによれば、日本国内でのデータセンターの新設・増設投資は2023年で前年比16.4%増の3222億円で、2024年~2027年には毎年5000億円を超える投資が継続すると予想している(2023年8月時点)。 そして、昨年秋以降これらの予測を上回るような具体的な投資計画が打ち出されている。
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野津 滋