藤井聡太竜王が62手目を封じる “茨木対局”は挑戦者・佐々木勇気八段のペースで進行 2日目の展開に注目/将棋・竜王戦第4局
将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)に佐々木勇気八段(30)が挑戦する第37期竜王戦七番勝負は11月15日、大阪府茨木市の「おにクル」で第4局1日目の対局を行い、手番の藤井竜王が62手目を封じて指し掛けとした。あす16日午前9時頃に封じ手を開封し、対局が再開される。 【映像】「暑い…」室温調整を依頼する藤井竜王 藤井竜王の防衛“王手”か、佐々木八段が再び追いつくか。大きな注目を集めている第4局は、茨木市の文化・子育て複合施設「おにクル」を舞台に争われている。 角換わりの出だしとなった本局は、相早繰り銀の出だしから先手の佐々木八段が工夫を凝らし、腰掛け銀に組み替える趣向を見せた。これまでの3局と同様に渾身の勝負手で迫る挑戦者を相手に、藤井竜王は持ち時間をたっぷり使って対応。積極的に攻勢に出た佐々木八段に対し、守勢を取っている。 ABEMAの中継に出演した北浜健介八段(48)は、「佐々木八段はプラン通りに進んでいるんだろうなというのが表情を見てもわかる」とコメント。さらに、「藤井竜王にとっては経験の少ない形に持ち込まれたのでは。一気に攻め込まれないように神経を使って受けに回っている。居玉でどこまで辛抱できるか。今後、この辛抱がどのような形に展開していくか注目したい」と印象を語っていた。 午後6時、立会人の久保利明九段(49)が封じ手の定刻となったことを告げたが、手番の藤井竜王はそのまま考慮を続行。約6分後に封じる意志を示し、指し掛けとした。封じ手の考慮時間は19分。 封じ手時点でABEMAの「SHOGI AI」はわずかに挑戦者側に傾きを見せており、やや苦しい藤井竜王は“時間”とも戦うことになる。佐々木八段がこのまま押し切るのか、藤井竜王がチャンスを見出し逆転するのか。激戦が見込まれる茨木対局のゆくえから目が離せない。第4局2日目は、16日午前9時頃に再開が予定されている。 【封じ手時点での残り持ち時間】 ▲佐々木勇気八段 5時間30分(消費2時間30分) △藤井聡太竜王 2時間53分(消費5時間7分) (ABEMA/将棋チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部