今年のドラフトは広島がいい補強をしたけど阪神は……【岡田彰布のそらそうよ】
運のいい井口、与田両監督。運のないオレ。うらやましいわ
4球団の競合でロッテが交渉権を獲得した佐々木[右]と3球団競合の末にヤクルトが引き当てた奥川。2人のこれからの成長とチームの育成が楽しみやわ/写真=BBM
予想は大きく外れた。まさか……の結末やった。日本シリーズ、オレは期待を込めて巨人の日本一と予想した。シーズンの優勝チームが日本一になるのが、一番納得できる形。そう考えていたし、今年の巨人なら、十分に勝機はあると思っていた。 ところが、である。ソフトバンクの圧倒的な力の前に、巨人はねじ伏せられた。接戦になると見ていたら、ソフトバンクが危げなく4連勝。4連敗を食らった原(原辰徳)監督の心境やいかに。2005年、オレも同じ経験をしている。ロッテに対し、4連敗……。まともに試合をさせてもらえなかった。日本シリーズという大舞台で、一つも勝つことができなかった悔しさ。やっぱり、しばらくは引きずっていたもんよ。 日本シリーズ終了直後に感じるのは、投手力を含めた守りの力の差やった。戦前から巨人打線VS.ソフトバンク投手陣と、勝負のポイントを挙げていたけど、ソフトバンクのディフェンス力はやはり強固やった。巨人との比較でも、強烈に力の差はあり、おまけに巨人に手痛い守備のミスが出た。こういう展開では、ソフトバンクを崩すことはできない。まさしく、パ・リーグの力の証明。これをあらためて4連勝という形で具現化したものやった。 日本シリーズの振り返りは、また別の機会にするとして、その日本シリーズの前、今後の球界を占う注目のイベント、ドラフト会議が行われた。焦点は大船渡高の佐々木(佐々木朗希)、星稜高の奥川(奥川恭伸)の高校生ビッグ4の中の2投手の行方だったが、競合の結果、佐々木はロッテ、奥川はヤクルトに引き当てられた。悲喜こもごもの抽選の光景……。オレも何度も抽選に参加したけど、ホンマ、さんたんたる結果やったわ。“持っている”“持っていない”かでは、あとのほうをささやかれるけど・・・
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週刊ベースボール