「眠ったふりをしていた娘を置いて」MISIAの母・小児科医の伊藤瑞子 離島医療で夜間の呼び出しに多忙な日々も「娘が夢を叶えられた理由」
── 国民的歌手とも言われていますが、自分の娘が大勢の方の前で歌う姿をご覧になっていかがですか。 伊藤さん:私たち家族も、次女のライブが楽しみになっています。最初は、家族みんなでドキドキしていました。夢を叶えて、みなさんの前で歌うことができているのは本当にありがたいですし、ライブに来てくださるみなさんひとりひとりに御礼を言いたいくらいです。次女は本当に運がよく、人に恵まれました。最初は誰もが素人なわけで、次女も例外ではなく、そこをみなさんの経験から力を貸していただいてデビューできました。本人もデビューしたときは、周りの方々の経験を全部つぎ込んでもらったと感謝しています。ひとりではこうなれなかったと家族みんな思っていますし、時代にも助けられたと思います。
次女はたまに、私たち夫婦が年を取っているから心配だと言って帰ってくるんですが、家事全般なんでも、よく働いてくれますよ。家にいる時は今までと何も変わりません。家族から見ても真面目で仕事人間だなと思いますね。 PROFILE 伊藤瑞子さん いとう・みずこ。1945年4月生まれ。福岡県福岡市のあおばクリニック前院長。長崎大学医学部卒業後、長崎大学病理学第2教室入局、長男と長女を出産。国立長崎中央病院臨床研修医(現 国立病院機構長崎医療センター)として勤務中に次女のMISIAを出産。小児科医師となる。その後、長崎県離島医療圏組合厳原病院小児科医長(現 長崎県対馬病院)を経て福岡県の病院に勤務し、開業。71歳で福岡女子大学大学院 人文社会科学研究科に入学、修士課程修了。福岡県こども審議会の専門委員に任命されたほか、講演会などで登壇も行う。
取材・文・撮影/内橋明日香 写真提供/伊藤瑞子
内橋明日香
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