トヨタ自動車、3連覇なるか?中部・北陸実業団駅伝で「25回目の栄冠」の底力再び
北陸はYKKが接戦を制す
一方、同時開催の北陸地区では、YKKが3時間59秒55秒で優勝を飾った。しかし、その勝利は決して楽なものではなかった。 1区の綱島辰弥選手の区間賞などで、3区終了時点で2位のセキノ興産に対して1分50秒の差をつけたYKK。しかし、4区から6区まで区間賞を獲得したセキノ興産に猛追され、6区で逆転を許す。 「セキノ興産、ついに逆転!YKKを抜き去りました!」と実況アナウンサーの声が高まる中、最終7区でYKKのアンカー、小島優作選手が再逆転。わずか15秒差という僅差で、YKKが32年連続34回目の全日本大会出場を決めた。 ゴール地点では、YKKの選手たちが抱き合って喜ぶ姿が見られた。一方、惜しくも2位となったセキノ興産の選手たちは、悔しさをにじませながらも健闘を称え合う姿が印象的だった。
ニューイヤー駅伝への切符を手に
中部地区からは、トヨタ自動車、トヨタ紡織、愛三工業、愛知製鋼、中央発條、NTN、トーエネックの上位7チームが、ニューイヤー駅伝の出場権を獲得した。北陸地区からはYKKが出場権を手にした。 今年1月1日に開催されたニューイヤー駅伝では、トヨタ自動車が8年ぶり4度目の優勝。中部地区の強さを示す結果となった。
今年の大会への期待
今年11月に開催される第64回中部・第54回北陸実業団対抗駅伝。昨年の興奮冷めやらぬ中、早くも今年の大会への期待が高まっている。 トヨタ自動車は3連覇を狙う一方、トヨタ紡織や愛三工業など他のチームも巻き返しを図るだろう。また、パリオリンピック10000m出場の太田智樹選手の活躍や、新たなスター選手の登場にも期待が集まる。 北陸地区では、YKKの連覇なるか、それともセキノ興産が雪辱を果たすのか。わずか15秒差で明暗が分かれた両チームの再戦に、注目が集まっている。 各チームの準備状況や注目選手の動向など、大会に向けての話題は尽きない。愛知県田原市の風景と共に、選手たちの熱い走りを想像すると、今から胸が高鳴る。 今年の中部・北陸実業団対抗駅伝は、どんなドラマが待っているのか。昨年以上の熱戦が繰り広げられることは間違いない。
CBCテレビ