【箱根駅伝】63年ぶりのシード権獲得を狙う立教大学、エース馬場賢人「太田蒼生さんのように120%の力を」
國安広人は2区、林虎大朗は最終10区を希望
エース区間を希望するのは馬場だけではない。2年連続で箱根の2区を走ってきた國安広人(3年、須磨学園)は、鶴見から戸塚までの23.1kmに懸ける思いをはっきりと口にした。 「1年目、2年目と悔しい思いをしたので、リベンジをしたい。最低限、区間1桁で走り、流れを作らないと。この1年、練習スタイルが変わり、自身も粘り強さが身についたと思います」 前回大会は区間20位に沈み、実力差を痛感した。あの時の悔しさを胸に留め、起伏のあるコースに対応できるように取り組んできた。対策は十分。1月2日のスタートラインに立つことを心待ちにしていた。 一方、2年連続で1区に出走してきた林虎大朗(4年、大牟田)は、復路の最終10区を希望する。1年を通して単独走の練習を積み重ね、準備してきたという。 「前回大会、先輩の関口絢太さん(現・SGホールディングス)が区間3位と力走した姿を見て、僕もあのような走りを見せたいと思ったんです。シード権獲得のフィニッシュテープを切り、歴史的瞬間を味わいたいです」 鶴見から大手町に向かうコースも、すでに頭に入っている。目標タイムは第100回大会で更新された立教大学記録の1時間9分29秒を切ること。チーム順位を一つでも上げるのが役割となる。4年生としての仕事は、きっちり果たすつもりだ。 「悔いが残らない走りをします。後輩たちに良い置き土産を残していきたいです」
チャレンジャー精神で「思い切った駅伝を」
第99回大会で55年ぶりに本戦出場を果たし、箱根路復帰3年目となる第101回大会。着実に力をつけて10位以内を視野に入れている一方、髙林監督はチャレンジャー精神を忘れていない。 「思い切った駅伝をしたいです。私たちに失うものはないです」 守りに入らず、目標に向かっていく。
杉園昌之