「北の絶対王者」ベルピットが競り勝つ!3戦連続で「単勝配当100円」の元返し/道営記念
<道営記念>◇7日=門別◇H1◇ダート2000メートル◇3歳上◇出走9頭◇JBC協会協賛タイトルホルダー賞◇1着賞金2000万円 これが「北の絶対王者」だ-。ベルピット(牡4、角川)が断然人気に応え、道営記念初制覇を果たした。最後の直線は内で抵抗するアナザートゥルースとの激しい追い比べを半馬身差で制した。勝ちタイムは2分6秒7。昨年の道営記念は競走中止に泣いたが、今シーズンは4月の始動戦から無傷の6戦6勝。シーズン負けなしでマイル以上の主要タイトルを総なめにした。 桑村真騎手は「勝てて本当に良かったです」とホッとした様子。「ちょっとのんびり行き過ぎて、この馬の良さを出し切れていない競馬でしたが、最後は地力で勝ってくれました。すごいタフな馬です。絶対勝たなきゃいけないレースでした。(展開は)出てすぐに折り合いがついたけど、1、2コーナーで外々をまわってしまって、焦りはなかったけど、いつ動こうかな、と。(来シーズンは)他地区でペースが流れて、厳しい流れになったときに力を出せるようにしたいと思います」とインタビューで応えた。最後にはファンへ向け、「早い時間は雪が降る中、たくさんの方に競馬場へ来ていただいて、こうして目の前で勝つことができて本当にうれしいです。ありがとうございました」と感謝を伝えた。 発走前には富川高吹奏楽部が「走れマキバオー」を演奏し、生ファンファーレで第67回を迎えた北の頂上決戦を盛り上げた。「まずはファン投票1位に堂々と応えたい」と語っていた角川師。着差はわずかだったが、昨年の悔しさを晴らす見事な勝利となった。単勝配当は2走前の旭岳賞、前走の瑞穂賞に続き、3戦連続の100円。単勝元返しとなった。 【奥村晶治】