安定拡大が見込める30年連続増配企業とは? 会計士の投資家が「米不況時」に狙う“配当株”3選を公開!
リテナー契約とは一定期間の継続的なコンサルティング契約のようなもので、月額課金しながら顧客のPR方法を顧客と一緒に考え、取り組みます。長期の安定収益が期待できるビジネスモデルです。 PR・広告は市場規模が大きいですから、変化は大規模かつ長期間にわたり、一過性の流行では終わらない「メガトレンド」であると考えられます。また、モノを広めるという顧客価値を軸に考えれば、モノを広める手段は4大マスメディアである必然性はなく、顧客価値に応じて柔軟に事業を組み立てているともいえます。
■ビジネスモデルにも注目 さらにビジネスモデルがストック型売り上げである点にも注目です。ストック型とは、売り上げ契約が積み上がっていき、毎月・毎年、繰り返し安定的に得られる売り上げのことをいいます。 定期的に課金する仕組みを導入したビジネスモデルをサブスクリプションモデル(サブスク)と呼ぶことがありますが、こうしたビジネスモデルを採用する企業が積極的に開示するのがARR(Annual Recurring Revenue、毎年繰り返し得られる売り上げ)です。これはすなわち、追加で新たな契約を獲得できなかったとしても、今後、毎年期待できる売上高のことを指します。
2024年2月期は、売上高592億円(前期比+7.2%)、営業利益69億円(+10.6%)、営業利益率11.7%、EPS98.12円(+47.7%)、ROE32.2%、自己資本比率37.1%でした。 過去の売上高と営業利益の各前期比の推移を見てみると、 売上高、営業利益 2024年2月期+7.2%+10.6% 2023年2月期+14.8%+22.4% 2022年2月期+27.0%+126.8% 2021年2月期+1.2%△19.9%
2020年2月期+24.0%+12.3% と推移しており、総じて年10%以上のペースで利益が増加しています。 また2025年2月期の業績予想も、売上高、営業利益2025年2月期(予想)+6.4%、+22.5% となっており、10%以上のペースで利益が増加する予想です。 将来性でいうと、PRではすでに国内1位です。なのでPR市場においては、大きな成長は期待できないかもしれません。ただ、業界のメガトレンドが変化しているので、市場の成長の恩恵は期待できるでしょう。PRを起点とした広告ビジネスには大きな成長余地があります。
ひねけん :公認会計士・税理士