欧州連合（ＥＵ）がウクライナに対する長期的な安全保障支援の確約を取りまとめ、向こう数年間にわたり一段の兵器供与や軍事訓練などの支援を保証する文書の草案を作成したことが分かった。４月撮影（２０２４年　ロイター/Thomas Peter）

[ブリュッセル １３日 ロイター] - 欧州連合（ＥＵ）がウクライナに対する長期的な安全保障支援の確約を取りまとめ、向こう数年間にわたり一段の兵器供与や軍事訓練などの支援を保証する文書の草案を作成したことが分かった。 ロイターが入手した文書は１２日付で、合計１０ページ。ロシアによるウクライナ全面侵攻の終結が視野に入らず、ウクライナのＥＵ、北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）加盟も当面見込めない中、長期的な支援を提供する広範な取り組みの一環で、ＥＵは６月または７月に結論を出したい考え。 文書は「既存の支援に立脚する形で、ウクライナの安全保障と防衛に予測可能で長期的、かつ持続可能な支援を確約する」と言及。兵器供与、兵士訓練、防衛産業協力、地雷除去支援など９項目を挙げ、確約は「ウクライナが欧州への道を進む限り」有効とした。１０年後に内容を見直すとしている。 支援の規模について明記はない。２０２４年についてウクライナ軍事援助基金に５０億ユーロ（５４億ドル）拠出することで合意したと記されているが、その後の数年間も同額を拠出するかは確約していない。