サンゴの島で環境保全学ぶ 喜界町でJACツアー 学生ら自然体感、魅力知る
島の魅力や人の温かさに触れながら地域課題を学ぶ、日本エアコミューター(JAC、鹿児島県霧島市)の環境保全ツアーが6月29、30の両日、喜界島であった。九州内の大学生を中心に、男女18人が1泊2日の日程で来島。サンゴ礁の魅力や海洋ごみ問題の実態に触れ、自然保護や地域資源活用への理解を深めた。 奄美群島の環境保全と誘客促進の両立を目指す企画で、喜界島での開催は2023年3月、24年2月に続き3回目。県の奄美群島誘客・周遊促進事業の助成金を活用し実施した。 今回のテーマは〝サンゴ礁〟。参加者は喜界島サンゴ礁科学研究所でサンゴの生態や気候変動との関わりを学び、シュノーケル体験や阿伝集落の散策を通じその美しさを体感。空港臨海公園前の海岸清掃に取り組み全国で課題となっている海洋ごみの対策に向け意識を高めた。 東京都出身の高橋沙空さん(21)は「回収後も細かく分別処理することを考えると、海洋ごみはとても大きな問題。日常生活からできるだけごみを出さないようにマイボトルを使うなど、身近なことから始めようと思った」と語った。 石川県出身の伊勢誉礼さん(19)は「ガジュマルの大木を見て自然の豊かさ、そこで暮らす人々の温かさを感じた。シュノーケリングで見たサンゴ礁の海や、夜に訪れたライブ会場での島唄体験が印象に残り、他人同士でもすぐ踊りの輪ができることがすごく良かった」と話した。