デブリ試験取り出し完了へ 小石状、福島第1原発2号機
東京電力は7日、福島第1原発2号機で溶融核燃料(デブリ)の試験的な取り出しを完了する。回収は2011年3月の事故後初めて。デブリは小石状で3グラム以下。今後、茨城県の研究施設へ搬出し分析、本格的な取り出し工法や保管方法の検討に活用する。 東電によると、原子炉格納容器に隣接する収納箱側面の扉を開けて、デブリを収めたアルミ製の容器を作業員が持ち出し回収。同じ建屋内に設置したグローブボックスと呼ばれる密閉装置に移し、重さや大きさを計測する。5日に測定した放射線量は毎時0.2ミリシーベルトで、想定した上限を下回った。 取り出しは最長22メートルに伸びる釣りざお式の採取装置を使用。