「じいじ、危ない」孫の言葉で免許返納を決断 Mr.マリック「自分ではよくわからない。他人に言われたら一度考えて」
また、運転技術の個人差も大きいと指摘。「それは若い人でも高齢者でも同じだ。“最低限このレベルがないと”という感覚がみんなに共有されれば、もう少し返納しやすくなると思う。これだけの高齢化と運転社会は人類が初めて経験することで、こうなったら免許を返納すべきだという議論にまだいきついていない。事故が相次いで不安になるのもわかるが、一面的では世間の納得は得られない。そこが一番難しい部分だ」とした。 一方、前明石市長の泉房穂氏は、同市が実施したキャンペーンを紹介。70歳以上の市民が自主的に返納してプロジェクトに申し込めば、タクシーかバスの利用券5000円分・商品券5000円分・反射材付きのエコバック、また返納を勧めた市在住の家族らに、中学生以上ならクオカード1000円分、小学生以下なら子ども商品券3000円分を配ったという。
「父親の認知症が始まった時に車の話になったが、言い合いになってしまってダメだった。しかし、孫から言われるとおじいちゃんは『危ないからやめよう』と思いやすい。このキャンペーンによって返納数は前年度の10倍ぐらいになった。併せてコミュニティバスの路線の見直しをしたり、スーパーと提携してバスを出してもらったりして、車がなくても問題ないようにした」と説明する。 Mr.マリックは「ヒヤッとしたり、『危ない』と他人に言われたら、返納も1つの手だと一度よく考えていただきたい。何かが起きてからでは遅い」と呼びかけた。(『ABEMA Prime』より)