【新人記者のこぼれ話】馬のご飯、食べちゃいました! 田中博康厩舎〝躍進の秘訣〟は食事にあり!?
[GⅢエプソムカップ=2024年6月9日(日曜)3歳上、東京競馬場・芝1800メートル] 【新人記者・栗栖歩乃花のこぼれ話】 馬のご飯、食べさせてもらいました! エプソムカップに出走するレーベンスティール(牡4・田中博)の取材で田中博康厩舎に向かうと、ちょうどお馬さんたちのご飯タイムが終わったあとでした。洗い場をよく見てみると、豆のようなものを発見! 土屋助手に「これはなんですか?」と尋ねると「トウモロコシや大豆で馬のご飯だよ」と教えてくれました。 競走馬たちもおいしそうなものを食べているんだな思っていると「人間も食べられるよ。食べてみる?」と予想だにしない展開に…。どんなものを食べるとあんなに筋骨隆々で強くなるのか気になった私は勇気を出して食べてみることにしました。 「意外とおいしい♪」 人間の食べ物に例えるとグラノーラのような味。塩っぽいのと甘いものの2種類がありました。田中博調教師に詳しく聞いてみると「大豆とかトウモロコシ、大麦、ヒマワリの種などいろんなものが入っているよ」と内容を教えてくれました。馬にも味の好みがあるようで調節しながら食べさせているそうです。 そのおいしさにも驚きましたが、もっと衝撃的なことが…。 「1キロで3300キロカロリーあるからね」(土屋助手) 聞いたことのない数字。サラブレッドはそれを何キロも食べるそうですから、大きく強くなるはずです。 それだけではなく、ほかにも食べているものがあるそうで「カイバ食いの悪い馬にはニンジンを刻んで入れて食べるようにしたり、切ったニンジンをポケットに入れて良いことをしたときに条件付けとしてご褒美にあげています」と田中博師は教えてくれました。 お馬さんたちに与える食事は、厩舎ごとにこだわりがあるそうですが、田中博厩舎独自の工夫を〝体感〟することができました。強さの秘訣の一つはおいしいご飯なのかもしれないですね。
栗栖 歩乃花