キリン「午後の紅茶」夏のアイスティー訴求強化 定番3品リニューアルと期間限定商品で加速
中味とパッケージデザインに磨きをかけ、500ml手売り容器を6年ぶりに大刷新。「アイスティーグラスボトル」とネーミングされた新容器は、紅茶の液色をよりクリアにおいしそうに見せるべくダイヤカットを施した。 ラベルデザインは品質感向上を志向。「午後の紅茶」を象徴するアンナ・マリア夫人のサイズを大きくあしらうとともに情報量を削減した。「余白を持たせることで全体的にスッキリとした。“抜け感”が少しあると大人っぽく洗練されたイメージに転換される」と説明する。 シュリンクラベルからロールラベルに変更し、ラベルを薄く面積を小さくすることでプラスチック樹脂使用量も削減する。
紅茶への関心が薄い層への商品面での取り組みとしては、「TEA SELECTION SUMMER BLEND ICE TEA」「Sparkling ライチスカッシュ」の新商品2品を発売する。 「TEA SELECTION」シリーズは、昨夏から展開し「購入者の4割ほどが普段は紅茶を飲まない方」との手応えを得ている。7月9日から期間限定で発売する「SUMMER BLEND ICE TEA」でその勢いを加速させる。 7月2日に発売開始する「Sparkling ライチスカッシュ」では、炭酸飲料を飲んでいる層にアプローチすることで紅茶飲料の新規ユーザー獲得を狙う。 原氏は「紅茶にとても興味関心がある人はそんなに多くないため、色々な角度から入口をつくっていく」と話す。 同商品は、紅茶らしい報酬感と、炭酸飲料の爽快感を掛け合わせた点が特長。 「シュワシュワしていて爽快で、後味がスッキリして気持ちがリフレッシュする炭酸飲料らしさは大事にしながらも、ちょっと大人な商品に仕上げている。“子どもっぽい炭酸飲料は手に取りにくくなった”というお客様に対しても、“これなら気分に合う”“積極的に選べる”という提案になる」と胸を張る。