戦艦「大和」が造られた広島・呉 海を渡った江田島には海上自衛隊の歴史と「ハマショー」の歴史が詰まっていた【今昔さんぽ 諸国漫遊記】
■“マツダスタジアム22個分”広大な海上自衛隊の学校
さて「術科学校」のパレードが撮影された場所はどこなのか。現在の海上自衛隊第1術科学校へ行き、広報係の山田士長に案内してもらいました。 ここにはマツダスタジアム22個分の広大な敷地に、2つの学校があります。第1術科学校では艦艇に乗船して、隊員の専門的な教育が行われます。もう一つは幹部候補生学校があり、そちらでは海上自衛隊の中の幹部になる学生が勉強しているということです。 幹部候補生学校本館には、歌の「同期の桜」のモチーフになったと言われる桜があります。ソメイヨシノの平均的な寿命は60年ほどと言われますが、「同期の桜」は樹齢100年を超え、「海軍兵学校」の時代から現在に至るまで、多くの人々がこの桜の元で学んできました。
■「記念すべき歴史的な1枚」
写真について、山田士長の上司である水谷1尉が詳しく教えてくれました。 終戦後~1955年までは進駐軍(GHQ)が江田島の海軍兵学校を接収していました。終戦から11年たった1956年、日本に返還され、第1術科学校の前身である「術科学校」が開庁した日に撮られた記念すべき写真だということです。自衛隊教育の始まりが感じられる歴史的な1枚だったのです。 【兵動大樹さん】「奥深い1枚でした。広島、楽しかったです」 (関西テレビ「newsランナー 今昔さんぽ 諸国漫遊記」 2024年10月15日放送)