【ハイライト動画あり】サクラフィフティーン、世界の強豪アメリカを相手に成長の跡を見せる。女子15人制ラグビー日本代表
そこから互いにディフェンスで一歩も引かない展開となり、なかなか得点ボードが動かない時間が続いた。残り時間が少なくなるとアメリカ代表は再三、日本代表のキックにチャージーでプレッシャーをかけてポゼッションで優位に立つ。
38分、日本代表がノーボールタックルのペナルティをしてしまい、アメリカ代表SOホーキンズが中央からPG(ペナルティゴール)を決め、17-17と追いつかれ、試合は引き分けのままノーサイドを迎えた。
粘りのディフェンスを見せて3トライを挙げたが、勝利でもう一歩だった日本代表のレズリー・マッケンジーHC(ヘッドコーチ)は「前回のワールドカップから2年を経て、その成長が見られる試合となった。トップのチームと戦え、学びもあり、ベンチマークとなる試合で、これからの課題も見えた」と話した。
そして、「フィジカル、ディフェンス、コネクト、そしてタフさは100%見せられたと感じている。ディフェンスでは非常に選手を誇りに思う。厳しいコンディションの中で素晴らしいエフォートを見せた。来週はもう少しテリトリーもポゼッションも増やしたい」と選手たちを称えた。
地元・北九州市出身のFL長田キャプテンは「FW(フォワード)もBK(バックス)も1人1人が、自分の仕事をしたことが得点につながった。ボールを取り返した時にトライを取り切る力が成長を感じるところ。日本代表のホーム、地元・北九州での試合は力になった。来週は自分たちのラグビーをもう一度やって、規律をしっかり守ってクリーンにラグビーがしたい」と話した。
アメリカ代表のシオネ・フコフカHCは「「北九州で4日間過ごしたが、非常にホスピタリティが素晴らしかった。暑い中の厳しい試合は予想していたが、日本代表がタフな相手であることを80分間戦い続けて実感した」。
「フィジカルでスピードがあって、ブレイクダウンも素晴らしく、ワークレートも高いチームなので、ボールの獲得やスペースを見つけるのが難しかった。来週はラインアウト、モールで優位に立って、アタックしていきたい」と振り返った。