政治家が身近な存在に―大学生が市議会議員と交流
京都府福知山市西小谷ケ丘の福知山公立大学で5日、「ユースフェスティバル イン 福知山」と銘打たれた大学生と政治家の交流イベントが開かれた。和やかな雰囲気のなか、学生16人がスーツではなく私服姿の議員8人とざっくばらんに意見を交わした。 地域経営学部の杉岡秀紀准教授の3年生ゼミが企画した。ゼミ生たちは、自分のまちに関心を持つ10代、20代の若者を増やしていくために主権者教育プロジェクトに取り組んでおり、北欧諸国と比較し、政治に対する日本の若者の関心度や投票率の低迷に着目。その背景の一つに「政治家と主権者の距離が遠いことがあるのでは」と考えた。 研究の一環で、大学生と政治家の交流の場を設け、福知山市議会の小松遼太議員、イシワタマリ議員のほか、綾部、京丹後、宮津、兵庫県豊岡各市の20代~50代の市議を招いた。学生はゼミ外にも参加を呼びかけた。 政治家への道を進んだ経緯や出身地など各議員から自己紹介があったあと、議員1人と学生2人の少人数グループに分かれて、「投票率を上げるには」などをテーマに意見交換。学生たちは「議員さんの仕事内容は」「議員になるにはどうしたらいいですか」などと質問していた。 参加した1年生の外館朔也さんは「政治や議会のことは全く知らなかったので、こうした場で初めて知ることができました。議員さんと直接話すと親近感が湧いて、思っていたより身近な存在だと感じました。時間が足りなかったくらい楽しかったです」と喜んでいた。 今回のイベントを取りまとめた3年生ゼミ主権者教育プロジェクトリーダーの山田和香さんは「気軽に話せるようにと、議員さんにはスーツではなく私服でお越しくださいとお願いしました。政治家は悪いとの印象を持っていたけれど、私自身、活動のなかで議員さんのイメージががらっと変わりました。実際話すとイメージが変わることを若者に伝えていきたい」と話していた。