2学期の始業とともに先生4人が休職!今起きている「学級崩壊」よりもヤバい「職員室崩壊」という大問題。悪いのは誰だ?
実穂さんの娘さんはクラスの中でも大人しい方で、口数が少ないタイプ。 「『こいつだったらヤレんじゃね?』と言われたそうなんです。それも、娘のすぐそばで。娘は固まってしまったと言っていました。ただ『ヤレる』とは何を意味するのかは本人も想像しきれていなかったみたいですが、ただ怖かったと…」 このような凶器にも該当する言葉は、娘以外の女子生徒にも向けられた。 「直接ではなく、周りに聞こえるように大きな声で言ったとのことですが、この男子生徒3人は不良ではないけれど『やんちゃ枠』というか、『攻撃的』でみんなが恐れていました。なので、周りの生徒も見て見ぬフリをするしかなかったようなんです」 話を聞いた実穂さんは、娘の友達の母親、つまりママ友に相談した。 「同じクラスの女子の中には小学校の頃からママと知り合いの子もいるので、そのママ友に話してみると、『私も聞いている!ガラの悪い3人組がいるらしいわね』と怒っていました」 実穂さんはママ友からの勧めもあり、夏休み前の担任との面談で相談することに決めた。 ところが、この面談時には実穂さんが納得できる対応をしてもらえず、その後、夫やママ友も参戦し、担任教師には大きな重圧をかけることになってしまった。担任と実穂さんらのやりとりの様子は【後編】にて詳報する。 取材/文:中小林亜紀 PHOTO:Getty Images