高収入だが経済的に不安定な人々=HIFIが、稼いだお金をすべて使ってしまう理由(海外)
HIFIの消費心理は帰属欲求から
ノックスによるとHIFIは、自分が使える金額がわかっていないことが多いという。 例えば、多くの人は支出を収入をベースに決めるが、彼らは給料から税金や401k(確定拠出年金)、家賃や日用品といった支払いに、いくら出ていくかを考えていないとノックスは述べた。 また、仕事でボーナスが出たり、その他臨時収入があったりすると使い過ぎる傾向もある。ノックスは、顧客がボーナスを複数の大きな買い物にあてるのを見てきた。中にはボーナスの「3回分」以上を使った人もいたという。 「我々は皆、ライフスタイルを変化させることを自分に許す方法を持っている。自分自身に言い聞かせることだ」とノックスは述べた。 HIFIの消費心理の多くは帰属欲求から来ているとノックスは述べた。人々は友人や家族と同じ服や同じコンサートのチケットを買えるようにありたいと思っており、使い続けてしまう。 特定の集団に帰属して、裕福であると感じたいという人々の要求が、長期的なライフスタイルの悪化につながる可能性があるとノックスは付け加えた。
支出を少し変えるだけで将来の富は増やせる
ちょっとした支出の変化が、富全体に与える影響の大きさを見誤っている人は多いとノックスは述べた。ノックスが担当するHIFIの多くに借金はないが、稼ぎから十分な額を貯蓄口座に入れてはいない。 HIFIはリタイアするための目標の達成や大きな買い物にいくら必要なのかを、緊急事態や予期せぬ出費に備えて貯蓄しながら考えるべきだという。 「収入を増やす必要があるということではない。収入の範囲内で貯蓄もできるように、支出を調整する必要があるということだ」とノックスは述べた。 お金を貯めるのは大変のように思えるかもしれないが、ノックスによると、日々のちょっとした支出を決めることで徐々にではあるが、資産が大きく違ってくることになるという。つまり、これからも服、旅行、 人付き合いにお金をかけても良いのだが、予算を立てて、支出をきちんと記録しなければいけない。ノックスは、経済的に不安定にならず、なおかつライフスタイルを楽しむことができる決断をする方法を、顧客と一緒に考えているという。 「富や資産は『塵も積もれば…』であることを、多くの人が本当に見誤っていると思う」とノックスは述べた。 「そして、使いすぎを少しでも減らすことが、意味のある違いを生むことになる」
Allie Kelly