Z世代社員の育て方 褒めて伸ばすも「人前ではNG」
企業における上司と部下の関係は、コンプライアンスやハラスメントなどに注意を払う必要もあり、意思疎通がしにくく感じている上司も多いだろう。特にZ世代は飲み会にも積極的に参加することもなく、これまで培ってきたコミュニケーション力が通じないこともある。そんなZ世代に対して、比較的近い若手の管理職の人に、Z世代の部下との関わり方について、あしたのチームが調査し結果を公開している。 それによると、まずZ世代の社員のやる気を引き出すのに有効だと思うことはとの問いに、「褒めて自身を持たせる」が49.1%と約半数の人が回答。「期待していると励ます」が41.2%、「確実にこなせる難易度の仕事を与える」が40.7%と続いている。とにかくネガティブになるような発言は避け、ポジティブなフィードバックを心がけることが重要のようだ。 「褒めて伸ばす。できなくても責めない」「一人ひとりの話を聞く機会を設ける」「必要なことを端的に教えるようなコミュニケーションの取り方が良い」など、部下の話は最後までしっかり聞き、必要な情報だけを伝えるというのがもっともよいコミュニケーションの方法とされる。 逆に、Z世代の社員と上の世代の社員が良好な関係を築くために、NGだと思うコミュニケーションの取り方とはとの問いに、「叱られる経験をあまりしてこなかった世代なので、感情的な指導ではだめ」「人前で大げさに褒めたりプライベートについて詳しく聞くのはNG」など、怒ることはNGというだけでなく、褒める行為も人前ではNGという、なんとも難しい指導が必要なようだ。また、「やたら飲み会を開く」「女性社員をちゃん付けで呼ぶ」「仕事のことで自分の時代はこうだったという話は基本的にNG」など、最近よく耳にするようなことはZ世代にはNGということを徹底することも重要だ。 スポーツ界でも、指導方法がかなり変わってきており、昔のような体育会系の乗りではなく、褒めて伸ばすというのが基本中の基本。企業においても同様で、ポジティブになるよう指導し成長を見守っていき、仕事とプライベートは切り離してコミュニケーションを取るというスタイルが、Z世代の指導方法のようだ。 出典:あしたのチーム「若手の管理職の人に聞くZ世代の部下との関わり方」より
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