パナソニックが「3冠」、女子はJTがV 大阪勢が黒鷲旗バレー制す
「チャレンジャーとして頂点を狙っていきます」
「プレーが安定してきた」。川村監督は同じく日本代表の若手、山内晶大(24歳)の成長にもふれた。 「一人ひとりが成長したシーズン。役割分担ができたシーズンだった。ポジションを奪い合うことが一人ひとりのレベルが上がる近道だと思っているので、チーム内で競争しながらもっともっと強いチームになっていきたい」 パンサーズが次に狙うのは「リーグ連覇」「3冠連覇」。リーグの連覇は1999/00シーズンから2003/04シーズンまでサントリーが5連覇して以後、男子での達成はない。 「チャレンジャーとして頂点を狙っていきます」と川村監督。 「今シーズン、名実ともにチャンピオンになれた。来シーズンはもう一つ上、連覇がかかっている。望むところです」。福澤達哉もきっぱりと言い切った。
JT 登録12人だけ、みんなで勝ち取った優勝
V・プレミアリーグのファイナルと同じカードになった女子決勝。 JTは奥村麻依、芥川愛加、井上琴絵、久光製薬は新鍋理沙、岩坂名奈、石井優希、井上愛里沙、戸江真奈が日本代表で不在という中だったが、ファイナルで2戦完敗し涙をのんだJTが、久光製薬をストレートで破りリベンジを果たした。 最後は、今大会が本格デビューで、「ブロックで頑張ろうと思っていた」という2年目(内定から数えると3年目)の橋本梨紗(20歳)が、日本代表にも選ばれている中川美柚(18歳)の強打をブロック。 全日本組が抜け、けが人も出てメンバー登録は12人のみ、リベロは小幡真子一人という状況で勝ち取った優勝。吉原知子監督は、「ずっと同じメンバーで出ずっぱり。疲れていたと思いますが、みんないいプレーをしてくれた。感謝しています」と選手、スタッフを称えた。 「全員でしっかり戦って、こういう結果になってよかった」と今大会キャプテンを務めた田中美咲も笑顔を見せた。優勝が決まるとすぐに、全日本組からも「おめでとう!」とお祝いLINEが届いたという。