Hey! Say! JUMP伊野尾慧「ミュージカル出演を決意したのは、ファンの皆さんと会える場所を作りたかったから」
「ぴったり!」と言われたジャックがとんでもヤロウで腹立たしいよ(笑)!
ーー作品資料をお借りしましたが、主人公のジャックは伊野尾さんにぴったりという印象でした。 伊野尾 それなんだけどさぁ! 12月頃から音楽監督さんや他のスタッフさんに「いやぁ、ジャックは伊野尾くんぴったりだなぁ」って何度か言われて。そんな風に言われたら、「褒められてるのかな?」って思うじゃない? だから僕もニコニコしながら「ありがとうございまぁす!」みたいな感じでお礼を言ってたの。 その頃は、「何よりまず歌だ!」「基礎を固めなきゃ!」って思っていたから、まだあまり台本をよく読まず、ひたすら歌の練習ばかりやっていたのね。劇中の歌を練習してはいるんだけど、なんでジャックはこんなに「愛してる、愛してる」言ってるんだろう、ポーカーやってるんだろう……という歌の内容に関しては、まだあまりつかめていなくて。 その後、ある程度自分の中で余裕ができたところで、「そろそろしっかり台本を読みこもう!」と思って向き合ってみたら……おいおい、ジャックってこんなやつだったのかよ!? 結婚しようって言ってる女性がいるのに、呪いだかなんだか知らないけど、どんどん先延ばしにして……。さらにいざ結婚となったら今度はポーカー!? ろくでもないやつじゃん! って(笑)。 こんなやつのことを僕、「合ってる」って言われてたの!? (声真似して)「伊野尾くん、ジャックすごい似合ってるよ」「ジャックは伊野尾くんしかいないねぇ♪」……じゃないよ! 腹立たしいんだけど(笑)! ーー伊野尾さんなら、魅力的に演じられるだろうということだと思います(笑)。 伊野尾 何人かに言われたんだよね。でもまったく、全然似てないからね!!(笑)まぁでもそれとは別に、歌を練習した後に台本読むと、今まで断片的だった情報がばーっと全部繋がって、それはめちゃめちゃ面白い体験だった! これでジャックは「好き好き」言ってたんだ、これでポーカーやってたんだ、みたいなことがわかって、役に対しての理解はとても深まりました。いや、まだまだ浅い段階だとは思うけど、それは楽しかった。まぁそれでもジャックはろくでもないやつだよ(笑)。 ミュージカルは……僕も観たことがなかったくらいだから、観に来てくださる方の中にはこの作品が初めて、という方もいると思う。お行儀よくしなきゃとか、静かにしなきゃとか、色々注意することはあるかもしれないけど、基本はコメディなのでね。楽しかったら笑っていいし、歌いたかったら……あぁ、歌っちゃダメなんだっけ(笑)。まぁとにかく、楽しんでもらえたらいいなと思っています。 それから、僕が演じるジャックは、「お母さんの呪い」みたいなものにとらわれているんだけど、みんなも意外と子供の頃に両親から言われたことが、良いことも悪いことも残ってしまって……ということがあるんじゃないかな。 それが良いことなら良いけど……良いことかどうかも、社会にでなきゃわからないからね。だから、ジャックはろくでもないやつではあるけど、それでもそんな、誰しもが持っている悩みを抱えているところもあるので、そんなことも感じてもらえたら嬉しいですね。 久しぶりの『with』の取材に、打ち解けた様子で応じてくれた伊野尾さん。取材を見守る舞台スタッフの方をたびたび振り返り、ユーモアを交えながらインタビューに答える伊野尾さんからは、初のミュージカル稽古を楽しく進めている様子が伝わってくるよう。次回は、稽古の様子とともに、伊野尾さんの「新しいこと」への考え方、さらに話題のインスタグラムやライブツアーについても聞いている。
伊野尾慧
1990年6月22日 生まれ。埼玉県出身。男性アイドルグループ・Hey! Say! JUMPメンバー。“建築アイドル”としてNHK『解体キングダム』などに出演するほか、俳優としても活躍。近年の出演作に主演ドラマ『准教授・高槻彰良の推察』シリーズ、出演ドラマ『家政夫のミタゾノ』シリーズ、『ダ・カーポしませんか?』ほか多数。主演を務めるブロードウェイミュージカル『ハネムーン・イン・ベガス』が2024年4・5月上演される。