<鈴村健一>「鬼滅の刃」 伊黒を演じる楽しさ クールだが嫉妬も 甘露寺の前では「ネチネチしていない」?
吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの人気マンガが原作のアニメ「鬼滅の刃」の新作テレビアニメ「柱稽古編」。5月に放送をスタートし、鬼殺隊最強の剣士・柱が本格的に登場したことも話題になっている。第5話では、竈門炭治郎が蛇柱の伊黒小芭内(いぐろ・おばない)の元で厳しい柱稽古に臨む姿が描かれた。伊黒を演じる鈴村健一さんに収録の裏側を聞いた。 【写真特集】「柱稽古編」 甘露寺さんと伊黒さんの“文通”も話題! 稽古でもヤキモチ全開? 名場面を一挙に
◇伊黒の厳しい稽古 鈴村健一の修業の思い出
「柱稽古編」では、鬼の始祖・鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)との戦いに備えた柱稽古が描かれる。伊黒の柱稽古は、稽古(けいこ)場に縛り付けられた隊士たちが所狭しと並べられており、その間を縫って攻撃してくる伊黒に立ち向かう……という厳しいものだった。
「それくらい鬼との戦いは過酷だということ、なのかなと思います。とはいえ、伊黒だけでなく、柱の面々はみんな厳しいですよね。超人的なことをやるためには、そういうハードルを越えなきゃいけないということだと思います。ああいうシーンを見ると、『ジャンプ』の王道、少年マンガの王道だなと思います。僕が子供の時に見ていたマンガも敵が強いと修業するんですよね。僕自身、子供の時に空き地へ行って修業した覚えもありますし(笑い)。子供たちもああいう修業を見て、大変なことがあった時は、より大変なことをやって成長しなきゃいけないんだ、みたいなことを感じ取ってくれたらいいんですけどね」
鈴村さんは「伊黒はクールな人だと思う」と語り、「任務を遂行するためには非情であったり、最短距離でフローを達成するタイプの人だと思います。だからこそ、隊士たちにも当たりが強いし、いきなりハードルの高い稽古をつける」と感じているという。
◇全てがつながるように表現 「刀鍛冶の里編」甘露寺とのシーンに込めた思い
伊黒はネチネチとした性格である半面、同じ柱の恋柱・甘露寺蜜璃(かんろじ・みつり)とは文通もしており、第5話では、甘露寺と親しくする炭治郎に嫉妬するような姿も見せた。ただ、「前面に出すぎないのも大事」とこだわりを語る。