コマツが初のCESで出展、「月面建設機械」に活用する技術
コマツは2025年1月7日に米ラスベガスで開幕する家電・IT見本市「CES2025」に、月面建設機械の実物大モックアップや水中施工ロボットのコンセプトマシンを出展する。同社がCESに出展するのは初めて。月面や水中の極限環境下にも対応する建設機械や脱炭素化に向けた技術革新の取り組みを紹介し、優良企業との連携や人材確保につなげる。 【写真】コマツの月面建設機械 月面建機の研究開発は国土交通省から選定を受けて21年から取り組んでいる。地球の約6分の1の重力や、マイナス170度―110度Cの過酷な温度変化でも安定稼働できる建機を目指し、湘南工場(神奈川県平塚市)の「開発本部先端・基盤技術センタ」で開発を進めている。デジタルツインや電動駆動、熱制御の技術も活用する。 水中施工ロボは水深7メートルまで対応でき、電池駆動で遠隔制御が容易なコンセプトマシンを開発済み。国内河川や漁港で浚渫(しゅんせつ)作業の実証実験を行っており、今後は水深50メートルまでの稼働を目指し、改良を進める。