「営業電話のかけ方すらわからなかった」ハリー杉山 コンサルタント会社で働いた過去とヒーローだった父親の背中
最近になってようやく、「自分はこんなことができる」と自信が持てるようになりました。一緒に仕事をしている演者さんや専門家、スポーツ選手のおもしろさやプロとしてのかっこよさを引き出せたと思う瞬間が大好きで、やりがいがあります。それに、仕事をすることで、自分が何を考えているのか、どんな人間なのかを振り返ることができます。たとえばこうして取材を受けることで、自分の考えが整理されるんです。 モデルとして活動を始めたころは、何百回もオーディションを受けては落とされてきました。それが現在は、タレントとしてテレビなどで発信できるようになった。とても不思議です。毎朝起きるたびに「いまの僕はずっと憧れていた生活を送っているんだな」と夢を見ているような気分です。とてもありがたいですね。僕にとってジャーナリストだった父はスーパーヒーローでした。そんな父に、少し近づけたかもしれません。
PROFILE ハリー杉山さん はりー・すぎやま。タレント。2008年スペースシャワーTVのMCとして芸能活動をスタート。 日本語、英語、中国語、フランス語の4か国語を操る卓越した語学力を持ち、 2011年よりJ-WAVEのナビゲーター、2012年よりCX「ノンストップ!」等、司会、リポーター、モデル、俳優などマルチに活躍中。2012年にイギリス人ジャーナリストの父がパーキンソン病、認知症と診断された。
取材・文/齋田多恵 写真提供/ハリー杉山
齋田 多恵