米英、フーシ派を新たに攻撃 親イラン勢力への圧力強化
【ワシントン、テヘラン共同】オースティン米国防長官は3日、米英両軍がイエメンの親イラン武装組織フーシ派の支配地域を新たに攻撃したと発表した。紅海やアデン湾で商船を狙うフーシ派の能力低下が目的だとしている。米軍は、ヨルダンで米兵3人を殺害した親イラン勢力への報復として2日にイラクとシリアで空爆をしたばかりで、親イラン勢力への圧力を強めた。 米英両軍は1月にも2度にわたってフーシ派を攻撃している。今回はフーシ派の13拠点で計36の武器貯蔵施設やミサイル発射装置、防空システムなどを標的とした。オースティン氏は声明で「国際海運や海軍艦艇に対する違法な攻撃をやめなければ、さらなる結果を招き続けるという明確なメッセージを送るものだ」とした。 フーシ派はパレスチナ自治区ガザでイスラエル軍と戦闘を続けるイスラム組織ハマスに連帯を示している。フーシ派の報道官は4日、X(旧ツイッター)で「ガザの人々を支援するわれわれの立場は変わらない」と表明し、今後もイスラエル関連船への攻撃を続ける意向を示した。