【お葬式のいま】遺影の生前撮影「韓流メイク」で「衣装」に着替えてポージング!?花柄やフリルの『棺桶』も "自分らしさ"を演出するお葬式が増加中
"キレイな姿で見送られたい" 顔を隠すヘッドドレスが新たな需要
こうした“自分らしさ”を求める人たちで新たなビジネスも。 華やかな花飾りが特徴の「ヘッドドレス」。価格は1万1000円~(税込み)です。顔がうっすら隠れるようになっています。 (匠(ヘッドドレスなど販売) 武田真也さん)「お子さんやお孫さんがご遺体に慣れてないときにヘッドドレスを羽織ることによって、こちらの方に目線をずらして、キレイに最期は旅立っていける」 生前に準備する女性が多く、キレイな姿で見送られたいことや参列者への配慮もあって、去年と比べ注文が倍になっているそうです。
"私も死ぬときこれがいい” ユニークな棺桶で自分らしさを表現
一方で棺桶で“自分らしさ”を表現する人も。東京都江東区の「GRAVE TOKYO」を訪れると… (棺桶デザイナー・布施美佳子さん)「こちらすべて棺桶になっています」 花柄やフリルなどが施されていて、とても棺桶とは思えない奇抜なデザイン。依頼者から趣味や好みを聞いて作る世界にひとつだけの棺桶です。デザインを手がけるのは布施美佳子さん。 (布施美佳子さん)「棺桶は人生の最後にみんなから見てもらえる"部屋"でもあるわけです。『彼女らしいね』『彼らしいね』『あなたらしいね』って思ってもらえるようなデザインであることに意味があると思っています」 1基35万円~(一般的な棺桶は数万円~)とかなり高価ですが、販売開始から1年あまりで12基が売れたそうです。 (布施美佳子さん)「ファッションに敏感なお客さまたちがうちの棺を見て、『かわいい。何これ、入りたい』『私も死ぬときこれがいい』って。まずはこういう選択肢があることを知っていただいて、望まれる方にはご提供できるような環境を作っていきたいと思っています」
まるで雑誌のモデルみたい!?楽しく遺影を撮影
さらに、自分らしい姿で撮影できる遺影の専門スタジオ「AMARANTHA-I」(大阪市中央区)が9月14日にオープンしました。 これまでの遺影撮影とはちょっと違い、スタジオにはカメラマンだけではなく専門のスタイリストやヘアメイクが撮影に関わります。遺影なのにイベントのように楽しみながら撮影するのがスタジオのコンセプト。価格は衣装代やメイク料、約30枚の写真データなどもついて10万7800円(税込み)です。 (遺影専門フォトスタジオ・岡本訓子さん)「(Qなぜこのサービスを始めた?)もともと実家が神社でして、ビジネスとしてのお葬式に小さい頃から携わっていて、ファッション性の高い遺影のサービスができたらどうかなと思って」 今回は、MBS山中真アナウンサーもファッショナブルに!? (岡本訓子さん)「きょうは山中さんにちょっと韓流っぽい感じになっていただこうと思いまして」 さっそくスタイリストが選んだ衣装に着替え入念なメイク。1時間半後、完成した姿に… (山中アナ)「お~全然違う!」 撮影中はスタッフが全力で盛り上げてくれます。うれしいやら、恥ずかしいやら。 (撮影中のスタッフ)「女性ファンがキャーキャー言っちゃうやつです」 (山中アナ)「恥ずかしい」 撮影が終わり… (岡本訓子さん)「お疲れ様でした。いかがですか?」 (山中アナ)「思っていた遺影の撮影と全く違いました。なんかもう本当に雑誌の撮影かなという感じで」 (岡本訓子さん)「めちゃめちゃかっこよかったです」 (山中アナ)「一生分というぐらい褒めていただいたので、やっぱり気分はいいですよね」 自分らしさを演出する、そんなお葬式もトレンドのようです。 (2024年9月18日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)