第４Ｑ、ディフェンスをかいくぐりシュートを決める馬場雄大（中央）＝撮影・吉澤敬太

　「バスケットボール男子・アジア・カップ予選、日本代表７６－７３中国代表」（２５日、有明コロシアム） 　世界ランキング２６位の日本は、同２９位の中国を７６－７３で下した。馬場雄大（２８）＝長崎＝が、チーム最多の２４得点。トム・ホーバス体制で迎えた公式戦初戦（２０２１年１１月）で敗れた相手にリベンジを果たした。日本協会によると五輪、ワールドカップ（旧世界選手権）、アジア・カップ（旧アジア選手権）と、それぞれの予選に限ると、中国戦の勝利は１９３６年ベルリン五輪以来、８８年ぶりとなる。 　縦横無尽にコートを駆けた。馬場は前半だけで３本の３点シュートを成功。第３Ｑには３人をかわして、背面でレイアップシュートもさく裂させた。長距離砲とドライブからの得点をバランス良く織り交ぜ、両チーム最多の２４得点と大暴れ。「いいプレーでチームに勢いをつけることができた」と会心の汗を拭った。 　ホーバス体制が始まって迎えた初の公式戦の相手が中国。１戦目は１６点差、２戦目は３３点差と大敗した。それから２年３カ月。日本は自力で五輪切符を獲得し、身長２メートル超えが１２人中７人いる中国に、渡辺雄太（グリズリーズ）ら海外勢なしで勝てるまでに成長した。 　指揮官は「少しずつスタイル、役割が分かってスムーズなバスケができた。このチームは気持ちが強い」と称賛。８強入りを目指す五輪へ、弾みを付ける大きな１勝となった。