季節のトラベラー【10選】雪と氷のイリュージョン!
【02】ヴァトナヨークトル氷河/アイスランド
欧州最大の氷河で、東京都の4倍近い面積を誇る。写真は11~3月頃にできる氷河の洞窟。氷が長い年月をかけて押しつぶされたことで気泡が抜け、青い光のみを透過。スーパーブルーと呼ばれる絶景を生み出す。溶けて崩落する危険があるため、ツアーでのみ訪問可。
【03】レジア湖/イタリア
水力発電所建設のために作られた人工湖で、底にはクロン村が沈む。教会の鐘楼のみが顔を出す姿は情緒的だが、冬になるとないはずの鐘の音が鳴り響くという伝説があり、ネットフリックスのホラー映画の舞台にもなった。水面が凍ると、歩いて塔まで近づける。
【04】リーシトゥントゥリ国立公園/フィンランド
北緯66度33分以北。夏は白夜、冬は極夜となる北極圏に位置し、真冬の最低気温はマイナス20度にもなる極寒の地。フィンランド語で“ティキー”と呼ばれる樹氷が同公園の風物詩で、トウヒやマツなどの常緑針葉樹に雪や氷が付着し成長した姿は、まるで恐竜やドラゴンを連想させる。
【05】ハルビン氷祭り/中国
中国で最も北に位置する黒竜江省の街ハルビンのお祭り。札幌、ケベックと並ぶ“世界3大氷祭り”で、東京ドーム17個分の会場に、高さ40mを超える氷の塔や宮殿が建てられ、夜間はカラフルにライトアップされる。全長400 m以上、まるでボブスレーのような巨大滑り台も人気だ。
【06】白川氷柱群/日本
長野県木曽町の御嶽山の伏流水が真冬の厳しい寒さで凍りつき、氷のカーテンのように何層もつららを形成。標高が高い場所にある滝ではよく見られる現象だが、これほど広範囲におよぶのは全国的に珍しく、年によっては幅250m、高さ50mまで成長することもある。
【07】ロフォーテン諸島/ノルウェー
氷河の浸食作用で削られたダイナミックな岩山は“海に沈んだアルプス”と形容され、人口300人強のレイネ村は『アナと雪の女王』の世界観のモデルになったともいわれる。メキシコ湾流の影響により、ほかのオーロラ観測地点に比べて冷え込みはさほど厳しくない。
【08】バイカル湖/ロシア
琵琶湖の約47倍も大きい湖。透明度は世界一で、水深40mまで見わたせる。ちなみに湖の最深部は約1700mあり、これも世界一。湖に浮かぶオリホン島はシャーマンの聖地として知られ、礼拝の中心だった洞窟は、冬になると白い牙のような幻想的なつららで覆われる。