一方、有力と目されている候補者は、そこまで“尖る”必要はない。バランスの取れた政策をアピールする戦略を採用している。 とにもかくにも、新総裁となれば、ほぼ自動的に新首相となる与党の強みを最大限に利用した政策論争だと言えるだろう。立憲民主党の代表選でも論争は行われているが、見劣りするのは明らかだ。 「もちろん論争が行われないよりは、行われたほうがいいでしょう。ただし、その目的は裏金事件を忘れさせるため、という点は重要です。国民重視の公約も、『ならば、なぜ去年から主張し、実現に奔走しなかったのか？』と国民から“ツッコまれる”のは時間の問題でしょう。せっかく政策論争で国民の期待が盛り上がっても、総裁選の結果で失望に転じるようなことば起これば逆効果です。自民党が本当に国民の信頼を取り戻せるかどうかは、まだまだ予断を許さないと考えています」（同・伊藤氏） デイリー新潮編集部
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